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2024

0420
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2007

0929
ちょっと隙があると、些細なことでもずーっと考え込んだりしてしまって…【蒼銀】で話題に上ったからかしら。カレーをね、食べたくなって。作りながら物思いに耽る、というの?ぼーっとしてしまっていたのだけれど…我に返ったときには凄い量になっていてね…。私いつの間に、鍋二つも出したのかしら。(カレーは大鍋二つ分)
隣へ持ち込んで…あとは冷凍しておくにしても…どうしよう。
…あ。朝朔よ ノシ 近頃、日々こんな調子だわ。しっかりしなくちゃ…

まあ、世間は運動会だと盛り上がっている時に、少し沈みがちなわけなのだけれど。
そういえばテストが返ってきたわねー。結果は此方。ノートの幅に入りきらないようだから(笑)面倒だけど、見るかーって方は飛んで頂戴ね。
ちょっと画像が荒くて申し訳ないのだけど…前回のテストは、気が動転しちゃって(笑)結果を載せるのを忘れていた気がするから。

前回のことを反省して、毎日復習することから始めてみたのよ。結構、効果があったかもしれないわね。何より驚いたのは、数学ね。前回は赤点で、名前が晒されたわけなのだけれど(笑)今回は…。凄いわね。
(夏休み、強化合宿でもしたんでしょうかね(笑)…教えてもらったのかなあ。)
常日頃からの勉強が、私にとっては いかに大事か…って所かしら。
次もこの調子で行きたいものね。
…美術が危ういけれど…その。絵を書くのは、あまり得意じゃないの(ぼそぼそ)

ん。あまり気分が乗ってこないので、この辺にしておこうかしら。
書き出してから既に二日、経っているのよねー。次は元気になれていると良いのだけど。

…追記は前の話の続きになるわ。

どれだけ汚れた世界を見ていても、誰もが背を向けても 愛しい目で見つめてくれたなら  哀しみは癒えるの。
会いたくて泣くの、初めて。 好きすぎて切ないの、初めて。 これまでの私を、壊して。

 
 

!Coution!
保護者が日本へ来た時の話。
ばりばりアンオフィな「朝朔関係者」も出てきますので、そういったものが苦手な方は、ご覧になられないことをお勧めします。







長い五日間だった。
言いあいをした回数は数知れず、河川敷での決闘一回、暁虎が間に入って怪我をすること二回。
酔い潰れてよく眠っている保護者の眉毛をペンで繋ぎ、額に肉と書くのを始めとした落書きを三回。アルコール綿で消している所で保護者が目を覚まし、やり返されること一回。
目を覚ますと、隣の部屋で寝ていたはずの保護者が台所に立って料理をしていたという、トラウマ映像を一回…。料理が美味かったのは、更にトラウマになった。
幼い子供の喧嘩のような諍いを幾度と繰り返しつつ、やっと五日が過ぎ、今日は保護者が香港へと帰る。
香港に居た頃、知人が神父を務める教会の孤児院の手伝いを何度かした事があるが、子供相手でも此処まで疲れることはなかった。
考えてみれば、保護者と此処まで距離を詰めて、五日も一緒に過ごしたのは初めてのことかも知れない。香港では朝朔は離れと呼ばれる、保護者が住む本宅とは別の独立した建物で暮らしており、お互いに気が向くと本宅へ行ったり離れへ様子を見に行ったり…という生活だった。一日の内の長くても数時間を共にすることはあれど、ほぼ丸々一日、一日を過ごすのは、保護者の元へ引き取られた十何年で無かったこと。
『優しく』出来たかどうかは甚だ疑問ではあるが…暁虎も交えて共に食事をし、買い物にも出かけた。―まるで、兄妹のように。朝朔自身、楽しかった時間があったのも事実。恐らく保護者も楽しんでいただろう、と思う。
見立ててやった派手な和柄のシャツに身を包んだ目立つ大男は、もうすぐ祖国行きの搭乗口へ向かうところだ。
「じゃあね…お土産、ちゃんと渡してね、餡子の種類間違えないで。…皆に宜しくね。」
「その土産を用意した暁虎は間に合わねーみてェだな。あれはまあ、時々帰ってくるから良いけどよ。ホントに帰る気ないのな、お前は…。まァ、構わねェが。時間だ、それじゃあな」

帰る気がないのか。その言葉は、いつも胸に刺さる。
「…威!」
ゆっくりと歩き出した後姿を、気付けば呼び止めていた。
「何だ。乗り遅れるだろうが」
「…その。私、なかなか、帰らないけど…嫌いとか、そんなのじゃなくて。自分でも解らないけど…私の、帰る家は…あの場所だけ、だから。 …忘れてるわけじゃ、ないから…」
帰らない理由は、自分でもやはりまだ見つけられない。けれど、家族のようなあの組織の面々のことはいつでも思っている。
いつだって、帰れる家は一つしかない。帰る気がない、と、解釈されるのは困る。けれど、口にするのが何だが気恥ずかしくて、言えなかった言葉。…顔を見ると口が開かないので、保護者のシャツの裾を握ったまま俯いて、ぼそぼそと伝えた。
下を向いていたから、保護者がその時どんな表情をしたのかは解らない。
ただ、少しの間を置いて、指輪だらけの大きな手が二度、頭を撫で、離れていった。
顔を上げたときはもう、手を振りながら歩いていく保護者の後姿を確認しただけ。
「再見、…阿哥(兄さん)」

丁度、保護者の乗った飛行機が飛び立った頃、遅まきながら暁虎が到着した。そのまま、彼のバイクの後ろに乗って帰宅した。
騒がしいのが一人いなくなり、何処となく気抜けしてしまうが…やることは沢山ある。
課題もろくに手がつけられなかったし、何よりもまずは部屋の換気だ。煙草と酒の臭いが、染み付いてしまっている。さて、やるかと気合を入れた所で、リビングとして使っている部屋のテーブルに、包みが置いてあるのに気がついた。
「…忘れ物…?」
保護者の忘れ物にしては、上品な包み紙で包装されている。持ち上げてみると、下から紙の切れ端が出てきた。
『十八歳的生日快楽   威虎』
メモ帳を破いた紙に、無骨な字で、祝いの言葉が記されてあった。
-ああ、そういえば。幾分早くはあるが、あと一週間もすれば、自分の誕生日だったか。
保護者は昔から、朝朔自身が忘れていても誕生日を覚えていて、贈り物をくれたものだ。今は香港に留守番をさせているが、朝朔が長らく自分の相棒としてきた革のテディベアの『雲月(ウンユェ)』も彼から貰ったもの。体が大きい割には、マメな男である。
包みを開けて、目を細める。
中から出てきたのは、秋物のパンプスと…小さなテディベアのついたストラップだった。雲月が居ないから寂しいと、藍に零したことを思い出した。彼から聞いたのだろうか。
「マメなこと…。毎年、何処の女(ひと)に選んでもらってるのかしらね、あの馬鹿」
つぶやいて少し物思いに耽った後、靴はまだ早いので仕舞いこみ、ストラップを携帯につけ、改めて さてと。と、立ち上がる。
-纏わりつく煙草の匂いは、数日 取れそうもない。
早く追い出さねば。
朝朔は、先刻までとは打って変わって、厳しい表情を作るのだった。
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HN:
片久瀬 朝朔
性別:
女性
職業:
学生
自己紹介:
こちらは【TW2:シルバーレイン】におけるキャラクターのブログです。
シルバーレインを御存知ない方には何の面白味も無いかと思われますので(笑)お引き返しなさることをお勧め致します。

めせ
levia_sareth4771あっとまーくほとめる.こむ
(大体オフラインで見てます。呼ばれると飛び出ます。)

*上記使用画像は、株式会社トミーウォーカーの運営する『シルバーレイン』の世界観を元に、株式会社トミーウォーカーによって作成されたものです。 イラストの使用権は片久瀬背後に、著作権は総裕絵師さまに、全ての権利は株式会社トミーウォーカーが所有します。
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